あー、楽しくてしょうがない。
全くアポ無し、宿題無し(ホントはあるんですが)で仕事のメールや電話は全くかかってこないという今日のこの日の何と充実していることか! それだけならば、普段の生活でも実行可能ではあるのですが、何と言っても街全体のウキウキした雰囲気がいいよねぇー。
先ほど、近所の目黒シネマに衝動的に行って、映画見てきちゃいました。
試写もロードショーも見逃したミシェル・ゴンドリーの『僕らのミライへ逆回転』とビートルズの名曲を音楽時代映画にした『アクロス・ジ・ユニバース』の二本立て。
『僕ら~』は、間抜けな事故で帯電しちゃった主人公がそれゆえ、友人の働くビデオ店のビデオをすべておシャカにしてしまい、その埋め合わせに「ゴーストバスターズ」の手作り実写を自らで創ってごまかす、というプロットがもう、予告編時には最高だったのだが、これが実作品になるとそのビデオ作りの「動機」部分がちょっとまどろっこしい。そういう、脚本の拙さはさておいて、ゴンドリーの面目躍如たる、「手作り映画」部分はもうもう、爆笑しながらも映画100年の進化の歴史をひもとくようでもあり、ゴンドリーの才気の爆発がみものでありました。
『アクロス~』は、評判がよかったので期待していたのですが、凡作の佳作でしたね。これ、どういう事かというと、テーマや展開としてはよくある紋切り型で、ちょいとツメの甘い『フォレスト・ガンプ』みたいなのですが、ビートルズの名曲の数々を主人公の心情と状況に当てていく事に関しては、見事なほどに揺るぎなく、上手いんである。ということは、これちょっとアレンジすれば、舞台ミュージカルでも行けそう。これはもう最上のプロのお仕事であり、これ、本当に監督や作り手がビートルズの曲を愛しているからこそできた結果といえましょう。ゴンドリーがひとりの才気のアイディア一発の横車で観客を納得させちゃうのと違って、凡人百名が頭をつかって真面目につくった凄さと言いますか。とはいえ、作品中に風来坊の女の子がバスルームの窓からちん入してくる場面があるのですが、なぜ、「She came through the bathroom window」をここで使わんのかねえ。
しかしながら、『アクロス~』では重要な発見がありました。それは、ベトナム戦争当時のイギリスの若者はどうしていたか、という事。主人公は造船所で働くイギリスの労働者階級の若者なんですが、やっぱり、アメリカの事情は彼らには対岸の火事っぽいんですね。加えて、ニューヨークという街の魅力について。ジョンとヨーコはニューヨーク市民になることを切望したけれど、この街の欧米の若者における特別な位置がこの映画には言外にガンガン描かれています。
そういえばこのアタシも、ニューヨークという街でクラブにハマったんでした。
写真は文中に関係なく、この間歌舞伎町を横切ったとき、目にしたカンバン。
「夜のロハス」って(笑)。たしかに、それは少子化にも効きそうだ。
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